「弦の会」掲示板

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市川しのぶ著 「白い霧の向こうに」 - kanko

2022/05/06 (Fri) 14:29:19

 故郷に戻る列車の中にいる気分で読みはじめました。主人公・小夜と歳の近い私は、高齢の親しい者を見送る折りには、切れぎれに思い出が湧いて時に笑みさえ浮かぶ時があります。
 まして意味深長な叔母との関係は、しのぶさんの得手とする 行きつ戻りつの文章はとても効果的と思われます。
 でも、ひとつ「何故」という語が多用されているのが気になりました。文字に表さなくても 主人公・小夜と叔母との思い出のあれこれに、読み手も「何故」を感じてゆくからです。そして、和尚のリンの音のシーンに、やっぱりと首肯しました。
 豊かな自然と見守る温かい恵那の人々の中で、何故の結末などなんでもなさげな古里は、とても素晴らしい、小夜は幸せに育ったんだ・・・と読ませてもらいました。 

Re: 市川しのぶ著 「白い霧の向こうに」 - kanko様へ

2022/05/07 (Sat) 12:31:25

ご批評有難うございました。
久しぶりに故郷を素材に書きました。書きながら故郷の景色が次々へと浮かんで、作者自身がまず感慨にふけった次第です。これを書いてから実際に、何十年ぶりかに墓参を兼ねて、取材に行って来ました。すっかり変わっている所と、まるで変化のない所と……。故郷は確かにまだ存在しました。
ありがとうございました。
今後とも『弦』を宜しくお願い申し上げます。

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